市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

くしろ古本市 満員御礼

くしろ古本市ご覧のとおりの人・人・人。10月25日(日)に開催されたくしろ古本市は、大盛況の内に幕を閉じました。

当日は、図書館のロビーに段ボールに詰められた約17,000冊の古本が並び、開場時には200人ほどの長い行列ができました。こんなに本を求める人がいるのだなと、実行委員会一同、しみじみとありがたくなったのでした。

この古本市は、釧路市基本計画策定委員会という会議の中で、委員の一人である岡澤さんの発言がきっかけで生まれたものです。
「 以前暮らした根室市では、古本市の運営を通じて、市民が図書館の資料充実をサポートしている。釧路でも、きっと同じ思いの人たちはいるはず。」( 岡澤委員の発言 )

そこから実行委員が公募され、策定委員の大川純彦さんが代表となり、時間を掛けて準備されてきたものです。

本というのは、一冊一冊は素敵で大切なものですが、17,000冊ともなるとなかなか可愛げがないものです。段ボールにしておよそ500箱。それぞれ10㎏近い重さがあります。実行委員の皆さんも、図書館のスタッフも、汗だくになりながら何とか開催に漕ぎつけたというのが正直なところです。それでも、嬉しそうにたくさんの本を抱える来場者の姿を見ると、準備段階での疲れも、人が来るかな?という不安も、やわらかく溶けるのでした。

販売した古本のほとんどは、市民から無償で提供されたものです。「 本を捨てるというのは、何だか悪いことのような気がして、どうにもできないでいたんだよね。」という声が非常に多く、ここでもまた本を愛する人たちの存在を実感しました。

当日はトータルで約1,200人の人が会場を訪れ、8,000冊近い本が販売されました。収益は、図書館にない本の購入に充てられ、全て図書館に寄附いただける予定です。また、残った約9,000冊の本は、一部を来年以降に持ち越すほか、市内の老人ホーム・病院など、本を必要とする施設に無償提供する予定です。

とにもかくにも、古本を提供くださった皆さん、当日ご来場くださった皆さんに感謝します。そして、実行委員としてずっと準備に関わってくださった皆さんに多謝!ご好評を受けて、きっと来年も開催します。