11月8日(日)に、釧路高専と共催で、釧路縁の文学者・石川啄木の作品を読む朗読会を開催しました。これは、小田島教授@釧路高専が、釧路市が誇る文化拠点・喫茶ジスイズを会場に展開している朗読会を、少し大きな会場で実施したいという相談に、図書館が飛びついて実現したもの。
どうせ市内の別の機関が共同でやるなら、読み手も公募で集めましょう・・・・・・という話で、参加した朗読者は全て一般公募に応じて下さった市民の皆さんです。
第1部は、読み手それぞれがしっとりと情感を込めて啄木の短歌を詠み、第2部では、啄木の妻・節子の視点から、夫・啄木の姿を描いた、のろ紀子さんの「SETUKO2008」を、圧巻のパフォーマンスでお届けしました。( 上の写真は、第2部の様子 )
誰もが知る啄木の短歌も、読み手それぞれの読み方があり、息継ぐ場所一つ取っても、おぉ、そうきたかーとなかなか面白いものです。
全プログラム終了後には、釧路―啄木と言えばこの人、北畠立朴先生が紹介され、ユーモア交えた講評をいただきました。「節子は石川一ではなく、芸術家・石川啄木を愛した。」なかなか、含蓄に溢れる言葉です。
正統派と言える岩井さん・水野さん・穂積さんの短歌朗読あり、羽生さんの美しい歌声あり、函館高専から鳴海先生の飛び入り参加あり、と非常にバラエティー豊かな内容となり、加えて啄木・短歌・朗読という地味(滋味?)な取組に関わらず、会場には83名もの方々が駆けつけてくださいました。主催者の小田島教授は、この事態に、「僥倖」の一言を残して、会場を後にしました。
参加者の皆様にはお疲れ様でした。ご来場の皆様と衣装協力いただいた劇団東風・片桐代表に御礼申し上げます。
【 りぶろ 】