市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

ちえさんの詩の朗読とブックトーク

12.04朗読とブックトーク
12月4日、夕陽が落ち、すっかり辺りが暗くなった頃、図書館のロビーで朗読とブックトークが行われました。椅子に腰掛ける皆さんの視線の先には、釧路市愛国町にある絵本と童話の店「プー横丁」店主・鈴木千恵さんが立っています。幣舞の丘の上から見下ろす釧路の夜景をバックに、決して大声ではないけれど、どこか凛とした”ちえさん”の声が聞こえてきます。

詩の朗読を中心に、ところどころに本や子どもに対するちえさんの思うところが、柔らかい言葉で語られます。ブックトークでは、作家そっくりの人形が話題の高山美香さんの「一葉のメガネ」など、話題の本のことなどにも触れながら、あっという間の1時間30分でした。

今回の取組は、市内で子どもと本をつなぐ取組を続けている「おはなしネットぼんぼん」とのタイアップ企画で、「図書館から見える釧路の夜景をバックに朗読とブックトークを」という企画でした。ぼんぼん代表の河田さんからは、「寒い季節だから、千恵さんの言葉で心をぽかぽかに」という素敵なコンセプトをいただきました。あいにくの寒気で道路も歩道も凍る中、たくさんの方々にご来場いただきました。

ちえさんは、子どもにとって大切なことは、1に遊び、2におはなし、3・4がなくて5に絵本と語ります。本や読書は大切なことだけれども、それは人が幸せに暮らす上でのひとつの選択肢で、ほかにもたくさんの大切なことがある・・・・・・勝手な理解ですが、とても共感できる言葉です。

長田弘さんの「本を読もう」の朗読で閉じられたこの会、もっといろいろな本に触れたいという思いとともに、明日も頑張ろうと、そんな気持にさせてもらえるあたたかい時間だったのではないかと思います。

素敵な時間をいただいた鈴木千恵さん、寒い中参加してくださった皆さん、一緒に開催してくださったぼんぼんの皆さん、どうもありがとうございました。