市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

新作です!?

 ジブリ映画の新作が発表されましたしかも、2作品です
すごいですね~
一作品目は、宮崎 駿監督の『風立ちぬ』
零戦開発者の堀越二郎氏をモデルに、小説家堀辰雄氏の「風立ちぬ」の小説の要素を合わせた作品。総合模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」に連載していた漫画が原作。主題歌は、ユーミン。(先日、公開オファーされニュースになっていました)

ニ作品目は、高畑 勲監督の14年ぶりの新作『かぐや姫の物語』
日本最古の物語とされる「竹取物語」を題材に、高畑監督が原案、脚本も担当。鈴木プロデューサーいわく、「アルプスの少女ハイジ」の日本版のような作品になるとのこと。
どんな映画なのか・・・楽しみですね

では、関連本があるか図書館で探してみましょう
残念ながら、堀越二郎著作のものは図書館には無いようです
そんな時には、リクエスト
他には、(すべて市立釧路図書館・2階一般閲覧室にあるものです)
・「名作旅訳文庫 風立ちぬ」MF/ホ 
舞台である軽井沢の説明やエピソードなども満載。
・「零戦開発物語」397/K 庫1 
零戦を作るにあたった経緯や日本海軍の戦闘機にまつわる話。
・「零戦の系譜図」M538/N
零戦誕生から、戦争終結に至るまでの零戦
・「竹取物語 現代語訳対照・索引付」F/オ
ちょっと学者風。単純に物語を楽しみたい人は、次のがおすすめ。
・「竹取物語/伊勢物語 少年少女古典文学館2」Y918/S/C2
かな振りしてるので、読みやすいです。
と、こんなに書いてますが、宮崎駿さん関連で一番おすすめは、
宮崎駿の雑想ノート」726/M 庫2
戦闘機好きな男子も、そうでもない女子もこれを読んだら好きになること間違いなし
映画『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』は2013年夏同日全国公開予定。
楽しみです

「2作同時公開一日で見られるかしら~」
「一気に見るつもりなんだ
「決まってるじゃない!これから来夏の公開まで待ちに待って、1本見たあとに、また待つなんてナンセンスよ
「(ムシ)ねえ、ところで「風立ちぬ」のポスターに書いてある“生きめやも”ってどういう意味?」
「よくぞ聞いてくれたわね “生きめやも”ポール・ヴァレリーの海辺の墓地という詩の一節で(図書館にも本発見「ヴァレリイ詩集 世界の詩17」908/S/C17 庫4)まあ訳者によって言葉が選ばれるわけだけど、もともとこれはフランスの詩人バレリーの「風が起きた。生きねばならない」という意味の原詩を堀辰雄が文語調に翻訳したもので、一説によれば、「生きめやも」だと「生きようか、いや断じて生きない、死のう」の意味になるの。だから、誤訳とも言われているけれど、ただし、堀辰雄自身はそのことを十分知っていて、誤っていることを承知であえてこの表現にしたという説もあるとか。なぜなら、「いざ生きめやも」が非常に「流麗」で、「生きねばならない」という意味合いにスッと解釈しても違和感がないから。「生きめやも」がたとえ文法的には「死のう」という意味であったとしても、「風立ちぬ」の世界を愛する多くの読者にとっては「生きよう」という意味に取りたいのよね。だからおそらく、堀辰雄さんは、そうした読者の気持ちをよくわかっていたんだと思うわ。」
「ふ、深い・・・けどウンチク長ッ
 
長々と失礼いたしました。好き過ぎて、熱く語ってしまいました くるみぱん