市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

「BOOK紹介☆タイトルリレー」特集 第4回

リレー形式でいろいろな本をご紹介してきた今回の連載も本日更新分で最後となります。アンカーをつとめますのは3階郷土行政資料室、釧路・北海道に関する本をご紹介させていただきます。
ではでは前回「た」でおわったので、今回は「た」からスタートになります。ゴールまであとひといき!

1冊目「
「啄木を支えた北の大地」 長浜功/著|社会評論社|2012.2
昨年から今年にかけて、啄木関連の図書が多数出版されていますが、こちらもそのなかの1冊。石川啄木が北海道ですごした時間にスポットをあて、函館、札幌、小樽、釧路と道内を転々とした彼の生き様をわかりやすくまとめています。

2冊目「
「地名を巡る北海道」 森孝/著|柏艪舎|2010.12
著者が旅の途中で出会った北海道各地の変わった地名について、ゆかりの人々や出来事などのエピソードを交えながら紹介してくれる本です。もう表紙からして奇抜な地名がたっぷりと並んでいますが、大丈夫、本文にはきちんと仮名がふられています!この本のおもしろいところは、自治体名だけでなく地区名や川の名前など、とにかく「変わった」ものに注目しているところ。ヤリキレナイ川、オカネナイ川、面白内川・・・ととにかくネガティヴそうな川の名前に笑ってしまったりも。釧路の地名の由来ものっていますよ!

3冊目「
「海を渡ったアイヌの工芸」 アイヌ文化振興・研究推進機構/編・発行| 2002.4
最後はアイヌから。こちらは英国人医師マンロー氏が収集したアイヌコレクションを中心に、北海道開拓記念館で開催された展示会の図録です。N.G.マンローは医業のかたわら考古学研究に取り組み、その熱意から平取へ移住、研究と医療奉仕活動を行った人物です。コレクションの内容は多岐にわたり、本書にも美しい木彫りの刀や日用品、神具など、魅力的な写真が豊富に掲載されています。



さて、これで今月の特集も終了しましたが、いかがでしたでしょうか?
おつきあいいただきましてありがとうございます。
来月の特集もお楽しみに!