だれもが知っている名探偵、シャーロック・ホームズ。私がはじめてであったのは小学生のころ、学校図書館にあった「シャーロック=ホームズ全集」(各務 三郎[ほか]/訳 偕成社 1983年)でした。物語の内容とか、当時読んだ感想などはあまり覚えていないのですが、黒地に青と黄色で、おどろおどろしい印象をうける表紙が一際強く記憶に残っていました。
時は流れて現在。児童室で「<名探偵ホームズ>シリーズ」(日暮 まさみち/訳 講談社青い鳥文庫 2010年)を見つけ、十数年ぶりに読み直しています。児童向けということもあってアニメ調のイラストで明るく爽やかな表紙になっていて、「今の時代に合わせるとこうなるのかな」と、時代の変化を感じています。
最後に、市立釧路図書館で所蔵しているホームズのシリーズをいくつか紹介します。同じ物語でも時代が変わり、装丁が変われば受ける印象も変わってきます。読み比べてみるのもまた一興、でしょうか。
「シャーロック=ホームズ全集」 各務 三郎[ほか]/訳 偕成社 1983年 所蔵:児童室[ほか] 9/カ
「<名探偵ホームズ>シリーズ」 日暮 まさみち/訳 講談社青い鳥文庫 2010年 所蔵:児童室 9/コ
「名探偵シャーロック・ホームズ」 中尾 明[ほか]/訳 岩崎書店 1988年 所蔵:児童室[ほか] 9/イ
「緋色の研究」[ほか] 深町 眞理子/訳 創元推理文庫 2010年 所蔵:一般閲覧室 M933/D
「コナン・ドイル小説全集」 笹野 史隆/編訳 エミルオン 2004年 所蔵:一般閲覧室[ほか] 933/D
【ほうき】