今月のブログ連載では「図書館おしごと必携アイテム」特集と題して、図書館でのお仕事をする上で必須なアイテムたちをご紹介しています!
第2回目は本の登録や装備の作業に関わる物をご紹介します。
"本の登録や装備の作業"とは、ご寄贈いただいた本や購入した本などに、バーコードのシールを貼り、パソコンで所蔵に登録し、ブックコートを表面に貼り付け、蔵書印を押すなどして書架に出すまでの作業です。
まずは、
バーコードのシール!
これを基本的に本の背表紙の背寄りの下に貼ります。
本の形や装丁によっては、貼る場所を工夫する時もあります。
そして、このバーコードを貼る時にその位置を測るための
スケール!
このスケールを本の背側の下の角に合わせて、バーコードを貼りつけます。
基本的には本の背中から2cm、地から1.5cmの位置に貼ります。
スケールは手作りです。
バーコードや背ラベルの位置を揃える為に、厚紙で作りました。
続いては、“本の住所”である請求記号が書かれている
背ラベル!
“請求記号”とは、「日本十進分類法(NDC)」という分類法に基づく数字や、アルファベットなどで記した、本の場所を表す記号です。
例えば、南雲吉則さんの『「空腹」が人を健康にする』は【498/N/C】、赤川次郎さんの小説は【F/ア/C】といった具合です。
この請求記号をラベルに印字して、本の背中の下から1cmの位置に貼り付けます。
このときも先ほどのスケールを使って測ります。
続いて、
ブッカー!
本の破損や汚れなどから保護する為に貼るブックコートです。
紙からはがすと透明のシール状になっていまして、それを本に空気が入らないよう、よれたりしないよう注意して貼ります。少し慣れが必要です。
それから、
ラベルキーパー!
紙からはがしてバーコードや背ラベルの上から貼ります。
小さく切って使うこともあります。
写真が見えにくいでしょうか・・・。
最後に、
蔵書印!
2階一般閲覧室の本であれば、本の地に「市立釧路図書館」「一般閲覧室」という印を押し、中表紙に丸い「市立釧路図書館 蔵書」という印を押します。
こういった道具たちを使って本を登録・装備し、書架に並べられます。
ちなみに、購入している新刊のほとんどは、工場でバーコード・背ラベル・ブッカーが貼られた状態で図書館に届きます。