市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

「分野別本の探し方~一般編~」特集 第1回目

今回のブログ連載は「分野別本の探し方~一般編~」と題して、主に市立釧路図書館の2階一般閲覧室で、どのように本が分けられ、どんな本が並んでいるかを、毎週ご紹介していきます!
本を探すときのご参考にどうぞ。


図書館の本には背中の下部に、何やら記号の書かれた四角いシールが貼ってあります。
(市立釧路図書館ではプリントされた枠が2段のものと3段のものとがありますが、書いてあることは一緒です。)

(ピントが合わず・・・申し訳ありません。)
このシール(背ラベル)に印字された記号は、いわば「本の住所」
請求記号と呼んでいます。
「この本は書架のここの本です」ということがわかるのです。

まず、シールの上段の左の3桁の数字(3段のものの場合は一番上の段)ですが、
これはNDC(日本十進分類法という、日本の公共図書館で主に使われている分類法をもとにつけられている数字です。

この分類法は、世界中のあらゆるものを、0から9までの10個の数字のどこかにあてはめて分類しよう・・・というやりかたです。
一番左側の数字「第一次区分」。
0・・総記
1・・哲学
2・・歴史
3・・社会科学
4・・自然科学
5・・技術
6・・産業
7・・芸術
8・・言語
9・・文学
そして数字のテーマをもっとこまかく詳しくするために、それぞれの数字をさらに10個にわけて、またさらに10個に分けて・・・、という感じで分けられています。


たとえば、486は、「4.自然科学」の、「8.動物学」の、「6.昆虫類」で、昆虫の本ということになります。
読み方は、“よんひゃくはちじゅうろく”ではなくて“よんはちろく”と読みます。
図書館では主にこの数字の順番に本が並べられているのです。2階一般閲覧室は釧路川側の窓から始まっています。
(※特集コーナーやシリーズコーナーの本など例外もあります。)

この分類のことが気になる方は図書館に、それに関する本がありますのでスタッフまで!
(わかりやすいものだと児童室にあります。)

ちなみに背ラベルの上段の右側のアルファベット(3段の背ラベルだと2段目のアルファベット)は、著者の頭文字(又は出版社)です。一番下のアルファベットはフロアの記号です。(Cは一般閲覧室、Aは児童室など)





さて、第1回目の今回は
その3桁の数字の頭の数字が「0」「1」「2」のものにはどんな本があるかご紹介。

まずは「0(総記)です。
0には、情報科学や図書館学、百科事典が含まれます。
どんな本かというと、パソコン関係の本、WordやExcelの本や、初めての方向けパソコンの本などですね。
また、図書館に関する本、読書や本についての本、著作権、編集・レイアウトに関する本などが並んでいます。


次に「1」(哲学)
1には、哲学や心理学、倫理・道徳、宗教が含まれます。
哲学や自己啓発本、人生訓、占い、手相などの本もここにありますし、武士道、仏教や神教、キリスト教などの宗教の本が並んでいます。
例えば、D・カーネギーの「人を動かす」は“159”でここに入っています。


最後に「2」
(歴史)です
2には、世界や日本の歴史、伝記、地理が含まれます。
例えば、「その時歴史が動いた」シリーズ(210)や、山内一豊西郷隆盛などの伝記の本。家紋や苗字に関する本。観光用のガイドブック(291や292)、地図帳などがここに並びます。
ガイドブックはとてもよく貸し出されます。


といったような具合に本は並んでいるのですね。
どんな本があるかは、簡単に書架に掲示してあります。
本の検索機(OPAC)で3桁の数字が出たときに、「あ、180/Kだから、あそこら辺かな!?」とわかって頂けるでしょうか・・・。
ただ、閉架書庫にしまわれている本や、別置されている本もありますので、わからない時はお気軽にスタッフにお声をかけてください!




次回は「3」(歴史)にはどんな本があるのかご紹介します!