19世紀初期、ダゲール(1787-1851)によって本格的に幕を開けた写真の歴史。
写真が登場してもなお肖像画の依頼が絶えなかったアングルやドラクロワなどは別として、「描く」のではなく、「撮る」肖像の誕生は、貴族やブルジョワ階級の肖像画を描くことで主な収入を得ていた無名の画家にとっては、自分の生活に関わる一大事だったかもしれません。
そして、ナダール(1820-1910)の時代。
写真を撮ることは、一部の人々に限定された「スペシャル」ではなく、「流行」へと変わっていきました。
彼の時代から100年あまりが過ぎ、現代。
デジカメやカメラ付き携帯電話の普及が後押しして、写真は今では私たちの身近な存在になりました。
手のひらサイズの道具を使い、簡単にいろんな光景を残すことができます。
さてさて、、、、
思わず笑みがこぼれた5分前のペットの寝顔
ランチの最後に出た昨日のスイーツ
気の合う仲間で行った先月の温泉旅行
ふと見上げるとキレイだった10年前の空
私たちが普段撮る写真。一体、それらはプロの写真と何が違うのでしょうか。
道立釧路芸術館では、写真の展覧会が催されているので、2階の芸術館・美術館コーナーも写真に関する本をご用意しました。
【道立釧路芸術館】
18人の写真表現―焼きつけられたイメージ―
4月12日(金)~5月29日(水)
道具、被写体、技術、材料、知識、運、そして才能、、、、。
その一瞬を印刷しただけなのに、あらゆる条件が重なって完成した1枚の写真は、誰かの心を打つ芸術となります。
ARTはお好きですか?
私は大好きです