「本の中の図書館特集」第3回目は児童室の本をご紹介します。
こどもたちの身近な場所でもある図書館や図書室は、絵本や児童文学にもよく登場します。その中から今回はこの2冊をご紹介します。
田舎の図書館に勤めることになった桃さんは、書架の向こうから「つづきが知りたくてたまらん」という声を聞きます。てっきり本を探していると思い声をかけてみると、そこには絵本から出てきたという、はだかの王様が立っていたのです!びっくりした桃さんですが、王様は自分の絵本を読んでくれた女の子がその後どうなったのか「つづき」が知りたいと言うのです。しぶしぶ桃さんはその女の子を調べてみることにしますが、王様以外にも狼やあまのじゃくなど色々なキャラクターが本から出てきては「つづき」が知りたいというのです。彼らにつきあううちに桃さんもだんだん元気になっていきますが・・・。
(小学校高学年から)
『コウモリとしょかんへいく』 ブライアン・リーズ/作・絵 さいごうようこ/訳
コウモリたちが夜空を飛んでいると、「こんやはまどがあいてるよ!」とうれしいしらせ。今日はとしょかんに遊びに行けます。本を読んだり、遊び回るコウモリたち。さかさになって「おはなし」がはじまると、おはなしの主人公になったつもりで大冒険!としょかんってたのしいところ。
コウモリたちがなりきっているお話は何のお話なのかあてっこしながら読むのも楽しい絵本です。