今回は、釧路市内の芸術館・美術館をちょっと離れて、日本全体の芸術に目を向けてみましょう。2階一般閲覧室の芸術館・美術館コーナーでは長谷川等伯に関する本をご用意しています。
安部龍太郎さんの『等伯』が、第148回直木賞を受賞されました。こちら、市内図書館にも所蔵はあるのですが、予約の方が多く今すぐにお届けできない状況が続いております。
そこで!!その間に、等伯や日本美術史についてサラリと予習なんていかがですか。
さて、この等伯。
フルネームが長谷川等伯(1539-1610)。
画家です。もう少し細かく言うと「絵師」。
うんと前に活躍した絵師です。
日本史で話をすると、ちょうど豊臣秀吉(1537-1598)と同年代で安土桃山時代から江戸初期に当たります。彼は、≪竹林猿猴図≫(チクリンエンコウズ)や≪松に黄蜀葵図≫(マツニトロロアオイズ)を含む智積院(チシャクイン)障壁画など有名な作品を残しています。
皆さんご存知のピカソの言葉にこういうのがあります。
「私にとって、芸術には過去も未来も存在しない。芸術的作品が現在に常に生き得ないものなら、まったくその作品は考えるに値しないものである。かつて生きた偉大な画家たちの芸術、それらの芸術はすべて過去のものではない。おそらく、それらの芸術は今日でこそ、より生き生きとしているのだ。」
ここで言う古さとは、時の経過による素材や色の劣化などではなく、芸術としての価値や魅力であり、「今も生き続ける」、それこそが「傑作」が「傑作」と言われる理由の一つなのでしょうね。
ARTはお好きですか?
私は大好きです