市立釧路図書館のブログ

北海道釧路市幣舞町4-6にある市立釧路図書館のブログです。ウェブサイトはhttps://lib.city.kushiro.hokkaido.jp/からご覧いただけます。

「旅本」特集 第5回

  『旅本(たびぼん)』特集第5回目は、児童室スタッフからお届けします
児童室からは旅に関するおはなしや、絵本をご紹介しますよ

『またたびトラベル』 茂市久美子/作 学研
おんぼろアパート、またたび荘の1階にその旅行会社はあります。名前はまたたびトラベル。
そこの旅行会社に頼むと、たいてい自分ののぞみとは違う場所に旅行することになりますが、
不思議に心に残る旅になるでしょう。
旅行の代金もお金ではありません。そんなふしぎな旅行会社を経営しているのは実は・・・。
心があたたかくなるおはなし。小学校中学年から。

『ルウとリンデン旅とおるすばん』 小手鞠るい/作 北見葉胡/絵 講談社
ルウという女の子が、リンデンという猫といっしょにくらしていました。ある日、ルウは世界一周の
旅にでかけることにします。リンデンはおるすばんです。はじめは大丈夫だけれど、そのうちに
さみしくなってきて・・・。
ページが上下にわかれていて、上の段ではルウが旅する様子が、下の段ではリンデンが
おるすばんする様子が描かれます。離れていてもお互いのことを思い会う様子がすてきな
絵本です。
作者は大人向けに恋愛小説なども書いている方ですよ。

3冊目は大人の絵本を紹介します
『ラストリゾート』 ロベルト・インノチェンティ/絵 J・パトリック・ルイス/文 青山南/訳 BL出版
想像力をなくした画家は、海辺にたつホテルに辿り着きます。名前は「ラストリゾート」
そこは、「こころにぽっかりあながあいてしまったひとたちの」リゾートホテル
そこにいるのは有名なお話に登場する登場人物、それも、何かを求め、探し続ける人々でした。
画家はそんな人々とふれあううちに、なくしてしまったものを取り戻していきます。
子どもの頃に読んだおはなしを思い出して懐かしくなったり、読んでいない本を読みたくなったり
できる、素敵な絵本です。